進路指導室

進路指導室より

進路指導部長 谷川 義宜(十六期生)

同窓会会員の皆様、また同窓会HPを閲覧してくださっている皆様、常総学院高等学校進路指導部長の谷川と申します。現在は進路指導室長の梅澤先生を始め、多くの学校教職員の皆様と本校生徒の“より良い進路実現”を目指し、日々教育活動にあたっています。

本校の卒業生は現在2万5千人を超え、日本のみならず世界各国で同窓生が活躍しているという報告を受けております。大変喜ばしいことです。

皆様もご存じの通り、日本は戦後の復興から始まった高度経済成長を乗り越え、半世紀前には日本全体で18歳人口が200万人から250万人に達する時代がありました。『国は人であり、人は宝である』という言葉の通り第1次産業を中心に日本が逞しく世界のオンリーワンの存在として在りました。

しかし、世界的にも欧州を始めとした先進国では少子高齢化が止まらず、日本も出生数が80万弱と報道されております。どうしても国力の衰退に不安を感じてしまいます。本校が位置する茨城県県南地区においても、つくば市以外の推定される人口減少は著しく、つくば市においても流入者によって何とか人口を保っている状態であるとも聞きます。

さて、本校はこれまで建学の精神『自主・誠実・創造』の元、社会に貢献する精神・能力を持った人物を輩出することを目的に教育活動を積み重ねてきました。本校生達は基礎学力の向上を始めとした高校生の本分を全うし、毎年90%近くの生徒が大学に進学をしています。その不易の事実に加え、個別最適化、進路の多様性も考慮し、時代に合わせた進路指導を実践しております。

100年時代と呼ばれるこれからの世界を生きるために、個にとっても社会にとっても本当の『well-being』とは何かを生徒、保護者と共に考えることが21世紀に必要とされる進路指導です。

『人間は教育によってのみ人間となる』というカントの言葉は、学校教育だけでなく多くの大人が未来の子供たちにどう関わるべきかという問いと責任を表していると思います。人と人の繋がりである“間”を重んじることができる人物が初めて人間といえる、私はそう解釈しております。

同窓会とはまさに人と人との繋がりの場。これからも子供たちを立派な『人間』に育めるよう教育活動に従事し続けますので、ぜひとも学校法人常総学院の教育活動、並びに同校同窓会活動にご理解・ご協力を賜りますことを心よりお願い申し上げます。

共に明るい未来を創造するため挑戦を続けましょう!

38期生の皆さんと。左から 下山田さん、谷川、鵜飼さん
35期卒業生の皆さんと。
左から 久松さん、藤本さん、谷川、栗原さん、松島さん、野口さん
なお、野口さんは常友祭で同窓生の方々と小児がん支援のレモネードスタンド活動をしてくださいました。
別ページにて紹介しております。