会長挨拶

常総学院高等学校同窓会 会長 飯田 晃久

新型コロナウイルスの度重なる変異により、収束と拡大を繰り返した2022年。

ロシア軍のウクライナ侵攻や、32年ぶりの大幅な円安による物価高、変わらぬ医療従事者への負担や多方面での経済的困窮など数年前では考えられない世の中となってしまいました。一方で、北京オリンピックでのメダルラッシュやサッカーWカップでの強豪国撃破、大谷翔平選手のメジャーリーグでの活躍などスポーツに於いては非常に明るいニュースが多かった1年のように思います。

会員の皆様におかれましては、このような中でも同窓会活動への変わらぬご支援・ご協力を賜り厚く御礼を申し上げます。

さて、常総学院にとっても本年度はスポーツのビッグニュースがありました。3年生の佐藤陽太郎さんが世界水泳選手権のアーティスティックスイミングで日本初となる銀メダルを獲得しました。今後オリンピック種目になる可能性もあり、更なる活躍が期待されます。

他にも3年生の松本心愛さんが2023年にフロリダ州オーランドで行われるICU WORLD CHEERLEADING CHAMPIONSHIPに日本代表として出場が決定しております。世界を舞台に活躍する常総生のニュースを拝聴すると、まるで自分の事のようにうれしくなります。

中学校については、英語関連コンクールでの受賞が増えてきております。特に国際ユース作文コンテストでは世界各国15,000以上の作品から入選となりました。今後、世界中の入選者とオンラインにて表彰式を行った後、ディスカッションを行う予定です。成功体験を機に世界に羽ばたくきっかけとなってもらえればと思います。

学校教育については、一昨年から取り組んできたオンライン授業を活用し、やむを得ない学級閉鎖はあったものの授業の遅延は無く、取り組みが出来ていると伺いております。ICT教育だけでなく、情報や金融の授業などこれまでとは異なるカリキュラムへの取り組みや、ダイバーシティ&インクルージョンの実現を目指す質の高い教育活動等々、容易な事ではありませんが、常総学院が選ばれる学校になる為に、当会も試行錯誤をしながら協力をして参る所存です。

学校運営に限らず、不変なものが限りなく少なくなったように感じております。平家物語にも謳われた諸行無常は、何処となく寂しげで近年を投影している言葉だと思います。しかしながら、パラダイムシフトが求められる今日をチャンスと捉え、変化を恐れる事なく日々新しい常総学院になり続ける事を願っております。最後になりましたが、世界がお互いを尊重し、子供たちの笑顔が溢れる当たり前の平和が実現されることを信じ、ご挨拶とさせて頂きます。